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春は別れの季節です

年々回復までに時間がかかるのは歳の所為だと思いたくないので、気のせいだということにしておく。あまり水準を上げてしまうと、今度忙しくなったときに困ることになるので、この程度で体を慣らしておきたい。忍者が毒の耐性をつけるように、だ!

そんな0泊2日の疲労が癒えぬまま、本日付けで移動になる上司のお別れ会。
お別れ会とは言うものの、主役自ら招待してくれるというイレギュラーなものだった。とりあえず呑めや食えやで休む間もなく、夜中まで語った。
なぜだか知らないがわたしたちに非常に良くしてくれて、奔走しつづけたひとだった。かれがわたしを、なぜだかとてもわたしに都合のいいように誤解して受け止めていたので多少居心地は悪かったけれど、それでも無条件のバックボーンを得て仕事が楽になっていたのは事実だ。
これからが正念場なのか、しばらくは遠隔操作してもらえるようなので当分甘い水か。

「CIEL増刊Tres Tres」にロマンチカのDVD。なんだデジタルコミックって!と思って手にとったのが運の尽き。毎週ロマンチカのことばっかり考えている気がする。不安。
漫画、ドラマCD、アニメ、そしてデジタルコミック。この二人の出会いのハイテンションな掛け合いを何パターンで再現すれば気が済むんだ、と思いつつも、どれもこれもきちんと味があって面白い。いざアニメになってみると、こんなにアニメ向けのBLは他にないと言い切れるくらいにアニメに向いている。しかし何回聞いても「てんてー」に萌える。
そして角川のやる気が凄い。十話までのタイトル公開とかされても、どうすればいいの…!
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posted by: mngn1012 | 日常 | 23:35 | - | - |

加藤和樹LIVE"GIG"2008 SCRAP and BUILD@日本武道館

0428武道館

会場に着いたら既に開場が始まっていた。入場者全員に配布される、無料パンフレットを貰うためにひとまず並び、受け取って、思っていたよりもかなり質の良いパンフレットだったことに驚いた。20ページくらいの、ライヴパンフレットサイズのもので、内容は写真・「Chain of Love」の歌詞、FCの案内、会報で募集されたアンケートの結果、今後公開される映画などの宣伝、そして関係者からのお祝いコメントなど、読み応えもある。普通に売ればいいくらいの物なので、反対にこちらが動揺した。
ちなみにコメントを寄せていたのは氷帝キャスト全員、上島先生、片岡さんなどのテニミュ関係、映画・ドラマ関係、音楽関係、雑誌関係、ラジオ関係など様々。個人的に因縁浅からぬ人がいたので眩暈がした。
Takuyaのコメントは真摯で、斎藤さんのコメントはどうしようもなく斎藤さんで、Kimeruさまはブログのテンションそのもので面白かった。スタッフのコメントが加藤和樹という人の人間性を如実に表していた。主役なのに席を譲るな…。

ステージ中央の二階席でスタンバイ。距離はあるけれど、全景が見える。
定時を二分過ぎて、開始。
白い太めのラインテープが入った紫のジャケットとパンツ、同じく真ん中に白ラインが一本入った黒のタートルネックでノースリーブのインナーという衣装で和樹が出てきて、「東京ダイヤモンド」で開始。一番好きな曲で始められて良かったのではないかな。序盤数曲アップテンポ、「懐かしい曲をやります」と紹介された「僕らの未来〜3月4日〜」「片恋」「melody」と座って弾き語り。そのあとは新旧織り交ぜたセットリストで進められる。
「リラックスして聴いて」という、非常に解釈の難しいフリでアコースティックタイム。座っていいのか悪いのか。こういう押しの弱いMCが加藤和樹だなあ、と苦笑。
「靴あと。〜見上げた空、もっと広くて〜」も演奏。ケータイ小説に対する抵抗は永遠に拭い去れそうにもないけれど、歌詞が案外よくて驚いた。曲も陰気で結構好き。「可愛い曲です」と紹介された「one」でアコースティックは終わり、一端暗転。
グリーンのライトで「SCRAP」「BUILD」の文字が交互に浮かび上がる。客席にもライドが当たって、「WARNING」!聴きたかったので嬉しい。このあともアップテンポの曲が続く。

前回は至近距離で見たことと、声の調子が良くない状態だったこともあって場慣れしていないように思っていたけれど、今回遠くの席から見たら非常によかった。歌が尋常じゃなく上手いことを実感できたし、ステージングも堂々としていた。いかにも上下に不公平がないようにきちんと動いているあたりは、生真面目さが良くも悪くも出ているけれど、会場の大きさに臆しているような印象はなかった。動員を置いておけば、武道館に立つのに問題のない歌手だと思った。
当日まで散々苦悩して、不安で、それでもいざ舞台に立ったら普段以上の力が発揮できるひとというのは、ステージに立つべくして立っているひとだと思う。出来てしまう分、本人の苦悩は伝わりにくくて大変だとも思うが。

メンバー紹介を挟んで「DRIVE ME WILD」から一気に盛り上げる。突き放したステージングが好きなので、この手の掛け合いを延々やるのは疲れるのだけれど、この日は長さがちょうどよかった。「グローリー」のあとはイントロで絶叫が起きる「Vampire」、わたしも大好きなこの曲が好きな曲ランキングであの順位なのはちょっと驚いた。「イエス」の吐息がすごかった。
本編はMC少なめでとにかく曲を沢山、畳みかけるように演奏する構成だった。この作りは凄くいい。

最後は、武道館が決定してから作ったという「Chain of Love」へ。「in LOVE」ツアーを回って得た答えが、人はひとりじゃないということだったという、MCそのもののストレートな曲。パンフに歌詞が出ているのだが、相変わらずものの見事に真っ直ぐ。前日、ステージが組まれる前の会場に来て、そのあとスタッフが一からステージを作ってくれたことに関して感謝を述べていた加藤さんらしい歌詞だ。
正直スタッフはそれが仕事だし、当然ながら対価だって得ている。チケットを売る人も、会場で警備する人も、掃除する人も、和樹のようにやりたいことを仕事に出来たひとばかりではないだろうけれど、皆同じように仕事なのだ。けれど、そういうことに対してひとつひとつ感謝できるというのは、着眼点が凄く真面目だ。自分を含めて、職場で代わりのいる人間というのはたくさんいる。誰でもよかった、という立ち位置にたまたま立っている人が大多数の世の中だ。それでも、ここにいる全ての人の支えがあって自分がいる、と加藤和樹は本気で言っている。ステージに立っているその瞬間だけは、確実にその言葉に偽りがない。
ステージからは皆の顔が見える、と何度も繰り返していた。こちらから和樹の姿がぼんやりとしか見えない以上、向こうからはっきり見ることは不可能だ。だからと言ってそれは嘘でもない。見えるはずのないものすら見えるくらいに集中して、何かを受け取っていたのだろう。

アンコールのあと、全員で本日のみの物販Tシャツで登場。真っ赤な地に、黄色で矢印が書かれたもの。既にそれを着ているお客さんたちを指差して「ペアルックじゃーん」「真似せんとってくれる?」「これを着て偶然街で会おう!」と販売促進。ちなみに黄色地に黒でロゴなどの入ったタオルは「阪神みたいですよね、別に阪神ファンじゃないんだけど」とくさしつつも既に完売だそうで。「欲しい?」と客をあおりつつ、「あーげない」でおしまい。

「新曲を持ってきましたー」ということでワイワイした感じの新曲。ちょっとコミカルというか、明るいノリの曲だった。そして、そのまま、「Flaming ice」へ。出た!出た!イントロで声にならない叫びが出た。
懐かしい曲をやるよ、とブログに出たときから正直期待はしていた。アニバーサリー的な意味合いを持ったライヴなので、もしかしたら、と思っていた。けれど、オリジナル曲も沢山あるし、さすがに今更なのかなあ、という不安もあった。まあ別に聴けなくても十分だ、と思える良い本編だったので頭の隅っこの方に追いやっていたのだが、イントロが鳴った瞬間に箍が外れた。
客席の盛り上がりが尋常じゃないこの曲、手を顔の前にやる例の仕草もあった。赤いTシャツが白く見えた。血が滾った。何の説明もなく、普通に続けてきたあたり、重くなりすぎなくて上手いと思う。

そしてMC。
武道館が出来て嬉しい、盛り上がって楽しい、今までで一番気持ちいい、というような話のあとで、少しトーンダウン。「ここに来てくれた人は全部で5500人です」という出だしにはなかなか度肝を抜かれた。
見てのとおり空席もあるし、力不足を認識して悔しい、自分の現実を思い知った。武道館が決定してからもずっと不安だったし、本当にここにいていいのか、歌っていていいのかと思ったこともあった。それでも、ここにいる5500人を見ていたら、そんな自分の悩みはくそくらえだと思った。自分の道が見えた、というようなことを切々と語っていた。
加藤和樹の武道館は時期尚早だ、と思ったひとが多かっただろう。わたしも聞いたときは驚いたし、本人も含めた多くの人が、果たして大丈夫なのかと思っただろう。実際に行った感想としては、動員的には時期尚早だったけれど、本人の成熟度としてはそうでもなかった。勿論動員がなくてはどうしようもないという現実があるのだが。
ポジティブでいることは、ネガティブでいるよりもよっぽど難しい。自分がネガな所為もあるが、そう思う。天然で何も考えていないタイプならまだしも、和樹のようにひとつひとつの物事を真っ直ぐにとらえて考えるきらいのあるひとが、ポジティブで居続けるのはおそらくとても困難だ。しかもバンドではないから、全てが自分の肩にかかってくる重圧感というのも凄まじいだろう。
ネガティブになってしまいかねない現実と直面して、それでも自分の持っているものや与えられたものを見失わないで、自分の中でなんとか折り合いをつけて前を向くように努める、努力して得たポジティブの力は凄いと思う。提示されたものから、必要なものを取捨選択して、自分の糧とできるひとだ。

そして最後は「Shining Road」出だしから泣いて歌えなくなっていた。何の涙なのか、分析できない雑多な感情の涙なのだろうか。それでも「またいつか武道館で会えるさ」と歌って、メンバー全員で一列になって万歳して、メンバーが先にハケたところで上手下手中央と礼。「今日は本当に」までマイクで言って、「ありがとうございました!」は肉声で絶叫。二階まで届いていた。
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posted by: mngn1012 | ライヴ・舞台など | 23:51 | - | - |

中村明日美子原画展「COLORS」

代々木上原駅を出て民家の中を5分弱歩くとある、二階建ての小さなギャラリー、Gallery in fieldsで開催されている中村明日美子原画展「COLORS」に行ってきた。土足厳禁なので、入ったらまず靴を脱ぐ。白基調のきれいなスペースにはお花がたくさん。下世話ながらチェックしたら、榎田尤利・雁須磨子・愁堂れな・遠野春日からそれぞれ花が来ていた。あとは出版社からの花がたくさんある中、「あなたのファンより」と書いた紫の薔薇もあった。真澄さん…!

一階はカラー原画。「ばら色の頬のころ」「Jの総て」「新装版・鶏肉倶楽部」「2週間のアバンチュール」のカバーやピンナップ、HPのトップ画像、最新の「OPERA」の表紙もあった。同級生!同級生!
よく、作家がインタビューやブログで、「印刷では思った通りの色がでない」と歎いているのを聞く。今回、印刷されたものを先に見た作品の原画を見て、それを実感した。印刷では伺い知れない、筆の細かい流れや、微妙な色づかいが沢山あった。「Jの総て」のカバーは比較的発色が良いと思うけれど、それでもそのカバーにはうつらない何層にも重ねられた色がたくさんあった。画材のことは、作品を見ただけではさっぱり分からないのだが、水彩絵の具(のいいやつ。きっと難しい名前があるんだろうが知らない)で塗られたように見えた。

奥には抽選で販売される書き下ろしの小さな色紙が可愛い額縁に入って飾られていた。エントリーした人の中から抽選して、当たった人が購入する、というものらしい。貧乏生活なのでエントリーしなかったけど、色々なジャンルの絵があった。ペンギンや少女、ヒゲのおじさんや靴に小人が群がっているもの、卵を割る手や男のひとの背中などさまざま。
あとは真ん中の柱に記帳できるスケッチブックとサインペン(初日に中村さんも書いていた)、一人一枚のみ持ち帰れる書き下ろしコメントペーパー、ガンダムの小さいフィギュアが二点。餌をくださいと書いたプレートを吊ったズゴックに、小銭が備えてあった。そういえば草壁のバンド名もズゴックだ。
物販はコミックスと300部限定のポストカード5枚セットのみ。「OPERA」9号の表紙のポストカードはご自由に、だった。

HPで公開されたアイコンの原画が飾られた階段を上がると、まず正面に「Jの総て」2巻の、赤い縄に縛られたJのカラーイラストがお出迎え。背景はカバーと異なり真っ白で、それだけで大分と印象が違ってくるから不思議だ。
中に入ると、「コペルニクスの呼吸」のモノクロ原稿があり、あとは「ばら色の頬のころ」のネーム、下書き、完成原稿が並べられている。ポールとモーガンのシリアスなシーンなのに、ネームのポールは瞳と眼鏡だけきちんと書かれた丸で表されていたので思わず吹いた。不採用になったモノローグを逡巡したようすや、枠の外に書いたラクガキまで、普段では見られないものがたくさんあった。
あとはゴスロリバイブルに掲載された作品の完成原稿。アリスの服が超絶に可愛い。レースや細かいリボンまで、とにかく微塵のブレもない、美しい作画だった。
先日他の作家の原稿を見たのだが、それに比べると、中村さんは修正した後がほぼ皆無だ。下書きを他の用紙に完璧にしているから、それをトレスしてるのかなあ。漫画制作のことは本当に分からないのだが、人によってそれぞれだ、なんて当たり前のことを今更実感した。

実物を見ると、自分がいかに中村明日美子の絵が好きかを再認識させられる。勿論話が好きで、どちらか片方だけでは成り立たないのだが、このひとの持つ絵の力はすごい。とにかく好み。伏し目がちなポールの睫毛の一本一本、くせのある髪のはね、薔薇の花、動くと揺れるリボンタイ、床に転がった鉛筆、焦りの現れた目元、なにもかもが手を触れたら瓦解しそうに繊細で、そして話にこれ以上ないくらいマッチしていてたまらない。それらはどれも、本の中にあるシーンや絵だ。しかし、実際に作者が描いた線を、縮小されていないサイズで見るとまた違う。威力があるというか、発されるものが強いように感じた。
永遠に見ていられそうな至福の時間だった。

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posted by: mngn1012 | 日常 | 14:13 | - | - |

赤福の旅

早朝、待ち合わせのために京都駅へ行ったらキオスクで赤福が売られていた。いつの間にか復活していたらしい。帰りに買うぞ、と心に決めて、友人とぷらこだで東京へ。着いたら東京駅が工事中で混乱した。わたしの知ってる東京駅じゃなくなっている。新しく出来た大丸をのぞいて、カフェでランチしてから、中村明日美子原画展へ。別途記載。
原宿まで移動して、一畳くらいの広さと噂のアウト・オブ・オーダーショップに連れて行ってもらう。雨の日が大変そうな、不思議な野ざらし感が漂う店構えだった。表参道は何十回と歩いたけれど、今まで全く気付かなかったのも無理はない。荒木の写真をお買い上げ。
そのあとは久々にラフォーレへ。地下コーナーを結構真面目に見た。可愛い薔薇のピアスが、アレルギー対策されていると聞いて衝動買い。14Gのボディピなんでぶっ込もうと思う。
表参道ヒルズのRstyle by両口屋是清という和カフェでおやつ。わらびもちフォンデュというのが無茶苦茶美味しそうだったのだが、すでに品切れしていた。かんきつジュレも美味しかったからまあいい。都会の真ん中なのに、窓から見える景色は緑一色だった。
それから武道館へ。別途記載。
ライヴのあと東京駅まで舞い戻り、工事中だは不親切だはで迷いつつ、夜バスで帰還。

京都駅に帰ってきて、キオスクに行ったら赤福がない。聞いたところ入荷の時刻にはまだ時間があると言われたので、朝マックしてだらだらと、今後の予定を皮算用もかなり含めて話し合う。昨日立ったフラグが杞憂に終わりますように…!
のんびりして、赤福を買って帰宅。

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posted by: mngn1012 | 日常 | 12:06 | - | - |

フレキシブルな対応といえば聞こえはいいけれど

今日はお誕生会のはずだったのだが、友人が数日前にメールを送った主役から結局連絡が来なかったので、まあいいか、といつもの三人で晩御飯。ちょっとは傷ついたりしたほうがいいんだろうけれど、それはそれでいいか、と笑い飛ばしてしまうあたりいい加減なのか柔軟なのか。
久々に五行へ行った。初めて二階に案内されたのだが、掘りごたつにクッションでとても座りごこちがいい。梅酒と美味しい一品とラーメンと甘いもの、で満腹。

今回の「OPERA」に掲載されていた中村明日美子「卒業生」がもう、どうしていいのかわからないくらい萌えるのだが、ポストカードもとっても可愛いのだが、それより何よりドラマCD収録レポに感動した。
まずのじまさんをストラップにしたい発言に吹いた。未だかつてこのままストラップにしたいと思うようなひとには出会ったことがないけれど、なんかちょっと分かるような、分からないような。分かりたいような、分かりたくないような。
「同級生」の劇中の合唱曲「萌ゆる若葉」がオリジナルだというのは、単行本にJASRAC云々の表記がなかったのでなんとなくそうなんだろうなあ、と思っていた。まあでも歌詞も一部しか出てこないし、楽譜も描かれていたけれどほんの一部だし、あまり気には止めていなかった。なので、一話目の時点で既にメロディーが完璧に頭の中にあったというのには驚いた。そして石川さんがタクシーの中で楽譜におこしてきたというのにはもう、平伏すしかない。原先生がいる…。
ドラマCDはブックレットを取るか、フリートークを取るか迷い中。
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posted by: mngn1012 | 日常 | 23:30 | - | - |

エヴァンゲリオン芸人

夕方までヱヴァDVDを垂れ流しつつだらだらして、夜は毒さまとお出かけ。ハンバーグを食べて、前から気になっていた大理石アイスの店でアイスを買って帰った。どうもこちらにはまだ鉄板アイスだの大理石アイスだのが流れてきていないので、認知度が低いのだけれど、美味しかった。コールドストーンはいつになったらこっちに来るんだ、何年も待っているのに。

「アメトーーク」のエヴァンゲリオン芸人特集の回を見ていなかったので、毒さまに駄目元で録画していないか聞いたところ、「予告を見て絶対にお前は知らないと思ったから録画しておいた」という福音が齎されたので早速DVDを借りた。録った本人は、面白いけれど全部見たら話がわかってしまうので我慢した、らしい。代わりにテレビ版と旧劇場版のDVDを貸したので、GWにでもハマるといい。
なので家に帰って早速鑑賞。
ガンダムやジョジョでも思ったけれど、ちょっとゲストが多い。すごく沢山喋る人と、殆ど喋っていない人の差が激しくて、今回はバッファロー吾郎の二人がその後者になったのでとても残念だった。木村さんなんてほぼアスカのインターフェイスつけて座ってただけじゃないか!竹若さんの「チャーンス」が凄く好きだ。
とりあえずオリラジあっちゃんはガチだと思った。オリラジ自体はお世辞にも面白いとは思ったことがないのだが、こういうところに出てくると彼は輝くなあ。頭がいいからなのか、話がわかりやすい。実演が完璧すぎて吹いた。あのあとの使徒を食うところがね!最高ですよね!ちなみにわたしは初号機が使徒を食うシーンと、劇場版で量産機が弐号機を鳥葬さながらに陵辱するシーンが好きだ。あとはハレルヤをバックにタブリスと初号機がターミナルドグマで邂逅するシーン。エヴァに関しては勿論話が好きだということが大前提にあるが、キャラよりもエヴァのほうがヴィジュアル的に萌える。量産機の可愛さは異常だ。台詞はありすぎて選べない。
性的云々といえば 「最低だ…俺って」だと思うのだが、ストレートすぎて逆に萌えないのか、深夜でも放送できないのか。侵蝕されるレイには納得する。皆レイとミサトの話しかしないのに笑った。
もうひとりのあっちゃんナベアツの、「賛否両論でした、まあ否の方が多かったんですけどね」にも吹いた。あのフォーネバーエンディングは裏切ったな!としか言えない。
そしてラスト、次回予告の力の入り方がおかしい。わざわざ三石さんが「松竹芸能芸人」の予告をエヴァ調でやっている…パァ〜って言った…。さすがにサービスサービス、はなかった。
これを見たらまた一話から見返したくなった。
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posted by: mngn1012 | 日常 | 23:07 | - | - |

和泉桂「せつなさは夜の媚薬」

清澗寺家シリーズ第三弾。

おっとりした事なかれ主義の清澗寺家三男・道貴は、教会の帰り道、逆上した暴漢に襲われそうになったところを金髪碧眼のクラウディオに偶然助けられる。冬貴に恨みを持つアルフィエーリ家の長男であるクラウディオは、清澗寺家に復讐するために日本に来ていたのだ。
互いに名前も知らない同士なのに、なぜか忘れられずにいたところ、二人は旅先で再会する。惹かれあう二人は、敢えて身分を語らず、東京で待ち合わせを約束するのだが、ある大事件によってその約束は守られなかった。


そして三男。超昼ドラ。これ道貴の役柄を鞠子にしたら今すぐにでもドラマになるくらい、昼ドラ。そしてわたしはシリーズ中でこの話が一番好きだ。

家族がいる前に「家」があり、父に対して様々な感情を抱いていた二人の兄とは異なり、道貴は純粋に家族を家族として慕っている。兄二人が幼い頃にみた父親の痴態を知らないからかもしれないし、兄たちに守られてきたからかもしれないが、よくもわるくも純情ですれていない。物事を深く踏み込んで見ることもなく、みんな仲良くやっていけたらいいのに、と呑気に思っている平和主義のお坊ちゃまだ。
そんなお坊ちゃまが、決して美しくも楽しくもない現実と向き合って、ひとりの人間として自立していく過程が細かく描写されている。
それまでの道貴は、「いつか自分が家族を支えるんだ」という漠然とした気持ちだけを持っていた。その「いつか」が「今」ではないことに甘んじてもいた。しかし、突きつけられた様々な現実の中で、それを自分の手で「今」にすることを道貴は選ぶ。そのために、自分が一番大切にしているものを捨てようとすら、する。クラウディオに別れを告げに行くシーンがとにかく切ない。口先だけの言葉が許せず、本音を暴き出そうと乱暴な扱いに出るクラウディオの必死さと、それでも首を縦に振らない道貴の最後の台詞があまりに哀しい。相手が一番傷つく言葉を敢えて口にして、真実を露呈させたいクラウディオと、嘘だと前置きしなければ、嘘を突き通すこともできない道貴の弱さがいい。

先代の因縁を断ち切れない理由として、「人は過去に縛られる生き物だ。過去が人の未来を決めるんだ」と和貴は道貴に言った。道貴はそれを額面通りに受け取ったけれど、おそらくこの過去は和貴にとっては父のことでもあっただろう。父がああだから、自分の中に流れる血が父と同じものだから、逃れられないと、逃れることすら諦めた次男は言ったのだろう。
そんな会話は全く知らないクラウディオは、事情をよく知る友人との会話のあと、しがらみを断ち切れない己のことを思いなおす。「人は未来を作ることができるはずだ。そうでなくては生まれてきた意味がない」と。
父親というものにおよそ囚われることのなかった道貴は、だからこそ、クラウディオに惹かれ、かれを選んだのだろう。
この2シーンと、クラウディオがわざと同じ「ロミオとジュリエット」からの台詞を、正反対のシーンで使ったあたりが残酷でいい。上手いなあ。

イタリア出身の伊達男クラウディオ・コルシ・バルディ・アルフィエーリ様がとかく芝居がかった台詞を連発されるからかもしれないが、ドラマチックな展開がたまらない。シェイクスピアから引用したり、軽井沢の木陰で二人でダンスしたり、ベッドに真紅の薔薇の花弁を散りばめたりするわけです。星よりも美しいとか君は宝石だとか言うわけです。伊達男上等!
こういう恥かしい攻が大好きです。

同時収録の短編は相変わらず同じところをぐるぐるしている陰気な次男の話。「世話をかける」というせりふが、少し深沢を信用できるようになった現われなのかなあ、と思ったり。
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posted by: mngn1012 | 本の感想(BL・やおい・百合) | 16:40 | - | - |

和泉桂「夜ごと蜜は滴りて」

清澗寺家シリーズ第二弾。

父親同様に放埓な振る舞いで醜聞を振りまいていた次男の和貴は、国貴に代わって清澗寺家を切り盛りしていくことになった。父親の血が流れる自分の肉体に価値を見出せず、道具のように利用して金策に走る和貴は、同僚の深沢という貧しい生まれながらこの上なく優秀な男と出会い、かれの魂の美しさに惹かれると同時に苛立ちを覚える。自分とはあまりに異なる精神の持ち主である深沢を屈服させようと罠を仕掛ける和貴。

続きまして次男。
何度も書いているけれど、わたしはあまり挿絵に興味がない。挿絵で本を買ったりすることはない。けれど、このシリーズの挿絵の素晴らしさは尋常じゃないと思います。円陣闇丸極まれり、という感じ。冬貴と伏見がちゃんと正装しているのになんかもう隠微。鞠子のドレスも超かわいい。眩暈がしそうだ。

前作ではどうにでもなればいい、なくなってしまえばいいと呪詛のように国貴に吐き捨てていた和貴が、どうしてこんなにも必死になって清澗寺家を守ろうとしたのかがよく分からなかった。和貴にしてみれば、瀕死の家を何とか再建しようと足掻く兄は惨めなものだったはずだ。弟妹のことは可愛がっているようだけれど、少し不思議。
正直この家を再建するなら、美貌だけが取り得の穀潰しのお父様を成金にあてがえばいいと思うんですけど、ね。伏見が許さないだろうけど。

とりあえず出発点からして感情の読みにくい和貴が、本当の意味で初めて感情を動かした相手が深沢だった。深沢を思いのままに翻弄しようとした和貴はプライドが高くて、自分の願い通りにならないと気がすまないただの子供のようだ。自分の望みと反対のことを言ってしまったり、もはや自分がどうしたいのかすら分からなくなったりしている。そして深沢は更に食えない男で、何重にも仮面を被っている。和貴に輪をかけて感情が読みにくいので、読んでいるこちらも和貴同様にかれの本心を探ろうとしてしまう。

非常に歪んだもの同士の恋愛は、ほかの恋愛以上にゴールがない。与えられた端から飢えていく和貴の不安の原因は、自分が冬貴に瓜二つだということだ。自堕落な父親と同じ容姿を持った和貴は、わざと父と同じように放埓に振舞って自分を試し、自我を失わないことで自分と父親を区別化しようとしている。同じように父親と同じ血が流れていることを嫌悪し、いつか自分もああなるのではないかと危惧していた国貴は、父親と正反対の生き方を選ぶことで、かれの影から逃げようとしていた。和貴は兄とは異なり、同じ条件下に身をおくことで、更に自分の存在を確かめようとした。必死な和貴は健気というよりも痛々しく、そして理解されにくい。傍から見れば、父と同じように堕落しているとしかうつらないからだ。
そんな和貴を早くから理解していた深沢は、和貴を愛しているのにもかかわらず、正攻法でかれを救おうとしない。すぐに不安になる和貴をなだめて、何度でも言葉や態度で優しい愛情を伝えるという方法もあったはずだ。けれど、何もかもをいちど奪い去って、全てを自分の手から与えることでかれを満たそうとした。誤解を招きやすい態度をとって、それでも決して止めようとはしない。
こんな二人が分かり合えるはずもなく、こんがらがっていく様子がもどかしくていい。こういう風にしか振舞えない、先の明るくない家に望んで縛り付けられた、陰気な恋人同士。苛々するけど結構すきです。
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posted by: mngn1012 | 本の感想(BL・やおい・百合) | 16:06 | - | - |

和泉桂「この罪深き夜に」

清澗寺家シリーズ第一弾。

大正時代、華族にしては商売の才のあった祖父によって栄華を極めた清澗寺家は、戦後の不況と現当主の無関心によって没落の危機にあった。
当主・冬貴は三男一女がいる。陸軍省に勤める長男国貴は、金策に苦労しながらも何とか家を背負うべく奔走している。そんな国貴は心安らげる数少ない趣味、芝居鑑賞に足を運んだ劇場で、使用人の息子遼一郎と再会する。幼馴染みでもあった遼一郎とは、昔に自分を怪我させたという理由から疎遠になっていた。久々の再会を嬉しく思い、旧交を深めたいと思う国貴。しかし、遼一郎は禁じられている共産主義運動に身を投じているという疑惑が深まる。


ちなみに清澗寺の真ん中の時は門構えに月、遼一郎の遼は本当は点がもうひとつあるしんにょうなのだが、出ない。作者のHPでもこの字で出ていたのでまあいいか。

単なる大正時代ものではなく、時代考証もきちんと構成されていて、「斜陽」好きのわたしの血が湧き立った。しかも軍服!身分制度!
清澗寺家の母は既に鬼籍に入っており、家族は国貴をはじめ三男一女、父の冬貴。何人かの使用人と、父の秘書という名目の愛人・伏見が勝手に出入りしている。
そんな環境下、国貴はどこにいても孤独だ。父親は老若男女問わない愛人を連れ込むか眠っているかで殆ど機能しておらず、次男の和貴は家を憎んで同じように奔放な日々を過ごしている。三男道貴と妹の鞠子はまだ学生で子供だし、伏見に関しては幼い頃に父親とのラブシーンを見たため嫌悪感を抱いている。軍人という職は戦争もない不況の中では世間からの目が厳しく、更に職場では華族ということで一目おかれている。弟妹は可愛いけれど庇護対象であるし、信用できる使用人もまた対等ではない。どこにいても、掛け値なしに対等に付き合える存在を持たないということは、あまりにも孤独だ。だからこそ国貴は傾いた家を元に戻すことに必死になった。それはよくしてくれた使用人たちや弟妹への愛情というよりも、何かすることがなければ立っていられないからのように見える。孤独を埋めるため、そして何より、堕落しきった父親と自分が異なる種類の生き物であると確認したいために国貴は懸命に生きる。

そんな国貴が唯一心を傾けたのが遼一郎だ。使用人の子だった遼一郎は、幼い頃、国貴の面倒をよく見てくれた。その裏には、父親が仕える華族の御曹司であったからという事情もあっただろう。決して遼一郎は敬語を崩さなかったし、たとえかれの言いつけを破った国貴が怪我をしても、責められるのは遼一郎だけだった。この、一縷の妥協もない、覆らない主従っぷりがいい。
それでも国貴にとっては遼一郎だけが唯一対等だった。だから、幼いかれが口にした約束を生涯の支えのようにした。再会してからも、以前とは明らかに雰囲気の異なる遼一郎に違和感を覚えても、かれを取りまく悪い噂を耳にしても、それでもかれをよすがにした。国貴の遼一郎への感情は、愛情というより妄執だと思う。現在のかれの変化を見ないふりで遮って、楽しかった戻れない過去の思い出を紡ぎなおそうとしている。そのことに遼一郎は気付いていて、苛立ってもいる。
けれど、理屈が通らない、説明できない気持ちこそが恋愛感情だとも思う。きっかけが何であれ、少しでも長く傍にいたいと思うのならば、その心のままに動けばいいと思う。

相手のことを思うあまり、情報と引き換えに自分を差し出した国貴と、共産思想を信奉した遼一郎。相手のためを思って出た行動が逆効果でしかなく、互いにそんなことを望んでいないという意味で、二人のエゴイスティックな愛情表現はそっくりだ。
最後までどうなるのか先が見えない、はらはらさせてくれる良作。

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posted by: mngn1012 | 本の感想(BL・やおい・百合) | 15:36 | - | - |

純情ロマンチカ 第3話「叩けよさらば開かれん」

とりあえずカーテンは閉めなさい、ね。

予告通り今回はエゴイスト。前触れもなくいきなり数年前のエピソードだし、主役代わってるし、CM前だけいきなり「純情エゴイスト」表記になっているしで、原作を読んでいないと戸惑いそうな展開だ。

前2話に比べて修正がきつくなったような印象。ことに至ると画面が止まるので、それなら別にフェイドアウトでいい。寧ろDVDを買えということか、そうか、そうなんだな…。
ヒロさんの作画が繊細でいい感じ。ちょっともさい帽子もいい感じ。草間の作画より気合いを感じるのは気のせいだと思いたい。普段冷静なひとの調子が狂わされるのは、イコール恋の始まりだ。ツンデレ受としっかりものの年下攻の恋愛パターンの王道を見事に踏襲している。
最後、草間が家に来た途端に慌てて雑誌を読んで気のないそぶりをしようとする上條はちょっとかわいい。ヒロさん雑誌逆、逆!
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posted by: mngn1012 | その他やおい・BL関連 | 11:35 | - | - |