スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

web拍手
posted by: スポンサードリンク | - | | - | - |

去りゆく三月

三月ももう終わり。滅多に見ないアクセス解析機能を見たら、この一ヶ月で一万アクセス以上いただいていました。わーいありがとうございます。節操がなさすぎて、世界中でわたし以外の誰にも優しくないブログですが、どこかしらがどなたかの心の隅っこに引っかかると嬉しいです。

Jane Marple夏物。
マルティプルチェリーは可愛いけれど、あまり赤が似合わないのでちょっと悩む。ここまで密度が濃いと地の色が何であっても印象は赤になるので不安だ。ボルドーは大丈夫なのだが、赤はなあ。赤のニットとか持ってるのだが、あんまり自信がない。
チェルシーキャットは可愛いけれど、さすがに自分では着ないかな。しかし赤白ボーダーに青ドットの猫なんて眩暈がしそうに素晴らしい配色。これと数年前の魚柄を合わせて着たら、とっても楽しそうなひとり食物連鎖の予感。
そして恐怖の花柄責め。バラ&フルーツは可愛いし、花の色もおとなしくて好みなのだが、ちょっとピンハっぽいかも。ドンルのウォールペーパーも可愛い。三色とも全く雰囲気が違うので困る。ハンカチコレクションもキてる。
そしてリバティ!毎シーズン買っていたのでちょっと気持ちが落ち着いたけれど、それでもやっぱり可愛いことには違いない。
トリックリボンの茶色も制服っぽくて涼しげでいい。あとは無地ものが可愛すぎて大変です。ベージュに狂いそう。
小さなツボがたくさんあって、これ!というものが選べないシーズンでもある。とりたてて新しいものはないかな。いつも通りの夏。そして王冠があんまりない…。
最近靴がマイナーチェンジしたものばかりでちょっと寂しい。可愛い靴が出たら出たで困るのだが、たまには興奮したい。

ジュリィー「待つ人/散った痣」がいい。「散った痣」は前にライヴで聴いたのだが、後半の畳みかけてくるところが凄く好きだ。

電撃レイヤーズで荒木さん制服。サイドの髪だけ残して後はアップ、というDVDのお料理シーンでやっていた髪型よりもワンレンのほうが好きだ。学ランはワンレンなので可愛いじゃないか。相変わらずインタビューは素直すぎて心配になる。
web拍手
posted by: mngn1012 | 日常 | 23:34 | - | - |

日高ショーコ「嵐のあと」

日高ショーコ「嵐のあと」
ゲイの榊とノンケの岡田の物語。取引先の担当という間柄の二人は、同世代の男子で女にガツガツしていないという理由でそれなりに打ち解け、飲みに行ったりもする。珍しく酔って前後不覚になった榊を、岡田は自分の家に連れ帰り介抱しする。岡田に惹かれそうな自分をなんとか引き戻そうとする榊だが、何も知らずに友人として気安く寄って来る岡田に徐々にセクシャリティがバレ始める。

お互いになんとかブレーキをかけようとしている二人のぎこちなく、もどかしい恋愛が読んでいて面白いのはもとより、この榊という隠れゲイの描写が見事だ。酔ったまま眠りについて岡田の家で目覚めた朝、榊は事細かに髭剃りやローションのこだわりを語り、岡田にオカマみたいだと茶化される。岡田にしてみればそんなことは友人に叩く軽口のひとつでしかなかったけれど、榊はその何気ない一言で一気に頭が冷えていく。こういう、どちらにも非がないのにうまく噛みあわずに衝突するところがうまい。相手を分かりたいのに、自分のことは分かられたくない。追いかけて欲しいけれど、捕まりたくない。互いに後ろ暗いところがある、大人だからこその微妙なやり取りがよかった。
web拍手
posted by: mngn1012 | 本の感想(BL・やおい・百合) | 23:33 | - | - |

中村春菊「純情ロマンチカ」10

中村春菊「純情ロマンチカ」10巻。
95%ロマンチカ、残り5%がエゴイストな10巻。ちなみにわたしはテロリストが好きなのだが、しばらく見てないぞあの二人。
相変わらずウサギ一家に振り回される美咲だけど、結局秋彦だけは美咲を振り回しているように見えて美咲に振り回されている。美咲自身は意図すらしていないような些細な仕草や行動に、いちいち傷ついている秋彦は、孝浩を好きだったときと心情的にはあまり変わっていないのではないかと思う。高橋家の遺伝子がそうさせるのか。本当にその気が全くなかった孝浩に比べて、美咲はそうではないから余計にタチが悪い。秋彦は、美咲の感情を全く理解していないわけではないし、思われている自信が皆無なわけでもないだろう。「好きだ」という言葉も貰っている。しかし、美咲の気持ちに比べて自分の気持ちが圧倒的に強いと感じている。美咲の気持ちが、自分に追いついていないと思っている。これはある意味では片想いだ。
自分の気持ちと美咲の気持ちが対等になる日を、半ば諦めながら祈るような気持ちで待っているウサギさんは受にしか見えない。
web拍手
posted by: mngn1012 | 本の感想(BL・やおい・百合) | 22:52 | - | - |

久世番子「番線〜本にまつわるエトセトラ〜」

久世番子「番線〜本にまつわるエトセトラ〜」
暴れん坊本屋さんの番子さんの新刊。今度は本屋業だけではなく、写植や校正・教科書や国会図書館・辞書にいたるまでまさに「本にまつわるエトセトラ」を書いたエッセイ。
とにかくどのネタも面白かったのだが、まずは「雑誌履歴書」について。今までに自分が読んできた雑誌を履歴書形式に書いてみましょう、そうしたら人間性がわかる、というものなのだが、番子さんがガチにオタクで安心した。わたしも買っていましたファンロード…舐めるように全て読んでいました…大好きでしたラポート…まさか吉崎観音があんなに大物になるとは…。
次は「本棚」。本棚に本を収納することを諦めて、本棚を置くことをやめたハチさんの男らしさよ!職場でも、実家の部屋の床が傾いているというひとがいるし、かく言うわたしも横積みしたってもう入らないので床に積んでいる。志水ゆきのLOVE MODEタワーが部屋の隅っこにある。せめてもの気遣いで背表紙を上にして積んでいます、よ。
とにかく共感したのは「国語の教科書が好きだった」という話。授業聞かずに何度も読み返した「山月記」。あまりの心情描写に時が止まった「こころ」。いいよね純文学!
そしてもうひとつ共感したのが「カタカナ名前」の話。カタカナ名前だと頭に入ってこないのに、日本人がつけたカタカナ名前だと大丈夫だとか、名前から感じるイメージが偏りすぎていて、そのイメージと異なるキャラだとガッカリするとか、あるある過ぎて驚いた。ラインハルトは一発で頭に入るんですよね…ジョルジュは巻き髪で白ブラウスじゃないと駄目なんですよね…。わたしも翻訳小説が読めないたちなので凄く共感。好きなものが似ているというのもあるんだろうけれど、どれもこれも「わかる!」のオンパレードだ。
本好きとしてはどれも普通のこととして受け入れてしまうけれど、番子さんの目の付け所は見事だ。寝る前に読む本を選んで結局夜更かし、とかね。ありすぎる。
web拍手
posted by: mngn1012 | 本の感想 | 22:50 | - | - |

ユニセフからの手紙

はんははん。
MIAU:日本ユニセフ協会広報室より質問状へのご返信をいただきましたということで、MiAUが以前出した準児ポについての公開質問状の返事がユニセフから来たようだ。しかしながら、質問に対しての一問一答ではなく、様々なところから寄せられた質問に全体的に答えるような形をとっている。なんだかはっきりしないというか煮え切らないというか、うーん。

児童ポルノ、の定義すらはっきりしていない以上、児童ポルノに対してどうこう言うことは難しい。ただ、国や性別を問わず、大人に比べて無知で力の弱いこどもたちに性的な暴力をすることは許せない。金銭が介入していようがいまいが、許せないことだ。それをこどもに強いる周りの大人も許せない。(しかし、どうしようもない貧困によるループが存在していることも確かだ。ひとりの子供がその日体を売らずに済んだとしても、全体から見れば何の解決にもならない。非常にかなしいことだ。)行為に及んでいなければいいというものでもない。年端もいかないこどもたちが、水着で扇情的なポーズをとっている写真は、女のからだそのものに大した価値なんてないと思うわたしであっても、見ていて悲しい。写真を撮られたって減るもんじゃないけれど、えも言われぬ気持ちになる。必ずなにかは擦り減っている、と思う。子供を持つ立場のひとであれば、更に腹立たしく感じるだろう。
子供は、大人が言うほど自分たちが愚かでも馬鹿でも浅はかでもないと知っている。嘘もつくし、演技もする。自分の価値を高めようと振舞ったり、願いをかなえるためには泣いたりもする。背中を向けて舌を出している。
けれど、かつてそういう子供のひとりだった大人たちは、それでもやはり子供たちが無知で騙されやすいと分かっている。舌を出している子供を知っていて、知らないふりをしてやっている。こどもたちが無条件に可愛く、振り回されることすら嬉しいと感じるからだろう。だけど、やっぱり止めなくてはいけないラインというのはある。子供は愚かで浅はかだから、かつてそうだった大人たちが、力づくにでも軌道修正しないといけないと思う。多少締め付けが強引であっても、その無知さゆえにこどもたちが酷い目に合うことがなくなるのであれば、規制は必要だと思う。
しかし、現段階では結局のところいわゆる「準児童ポルノ」に関しては、きちんとした数字が全く出ていない。性犯罪者が保持していた、程度でどうこう言えるのだろうか。保持していて性犯罪を犯さないひとが大勢いる。その中には、それを保持することで踏みとどまれているひとも沢山いるかもしれない。(勿論これもきちんとした数字があるわけではない)
現実のこどもたちが酷い目にあわないのであれば、二次元にいるこどもたちがどんなに酷い目にあっても構わないと思う。紙にインクで書かれた少女たちが再起不能なまでに汚されても、泣き叫んでも、助けがこなくても、それがスケープゴートになるのであれば喜んで甘受しよう。
勿論描写や読み手によっては、「そういうことを最終的に子供が悦ぶ」と受け取ってしまうのかもしれない。そういうひとは大人同士の強制モノを読んでもそうなる可能性を秘めているとは思うが、だからと言って本人の頭の構造の問題だと切り捨てることもできない。
ただ本当になにもかも規制されたら、真面目に法を犯さずに生きている少女性愛者、児童性愛者のひとたちはどうしたらいいんだろう。セクシャルマイノリティだからといって、放っておいていいのかな。かれらが二次元と三次元を切り離して考えられて、更には法律などを遵守している限り、永遠にかれらの願いは叶わない。勿論そういう類のアダルトコミックがあったところで本懐は遂げられないのかもしれないけれど、ある程度選択肢があったほうが気持ちが晴れるのだろうか。半端に与えられたら逆に苦しいのだろうか。それこそひとそれぞれだしなあ。
むずかしいです。いっつもこの締めになってしまうけれど。わたしは自分の意見をはっきり定める段階までいっていないので、方向性を決めかねたままうじうじ書いてすいません。とりあえず、色々な意味で面白いマンガが規制されないように願っています。それだけは本当です。

先週は週5で飲んでいたことが発覚して、自分でも驚いた。若いなわたし!へとへとだけど、肌が明らかに疲弊しているけれど。
土曜は毒さまと新装開店した古着屋に行ったあと、ビストロ喜遊里でご飯。狭くて暗い店なのだが、カルパッチョも揚げ物もグラタンもなかなか美味しかった。メニューのグラタンの種類が書いてあるページに、「オーブンがアレなので一気に注文が通ると時間がかかります」と書いてあってちょっと微笑ましい気持ちになった。便利な言葉だなあ、「アレ」。最後にお茶漬けでシメて幸せ。
web拍手
posted by: mngn1012 | 日常 | 22:27 | - | - |

BUS GAMER第三話「もう一人のゲーマー」

峰倉さんご結婚おめでとうございます。

まあ考えてみたら連載中の漫画をアニメにしたところで、三話で終わるわけがないよね、という感じのラスト。三人のゲームも恵子の仕事も、なにもかもが始まったばかりだという終わり方は予想通りながら悪くない。時間経過が飛び飛びで、回想シーンで補われるのも分かりやすくて効果的だ。
しかし、最終回のBパートになって伏線を張りまくられると、続きを見たいじゃないか…。三人の過去は第一話で思わせぶりに紹介されたっきりだし、警察にはゲーム参加者が潜んでいるし、新キャラも出てきたところで終わる。仕方がないのだが、ああん。

わあ中条の目があった!
web拍手
posted by: mngn1012 | アニメ | 00:15 | - | - |

第25話「刹那」

2、3日前からこのことを考えると胃が痛かった、00最終回。
予想の範疇ながらもまずまずの展開だった。意外なことはなにひとつないけれど、見応えのある30分だった。

ロックオンのことに関して、トレミーに残っていた所為か、ひとり距離があるように見えたアレルヤは、ハレルヤとの和解を堅固なものにした。オールバック!ソーマに向かってこれこそが超兵なんだと言った、「反射と思考の融合」はまさにハレルヤ(反射)とアレルヤ(思考)が融合した、オッド・アイのマイスター本人だ。
「僕は生きる」「僕はまだ世界の答を聞いていない」と自答したけれど、世界の答と言うにはあまりに残酷な真実を知ったあとでも、かれはそう言えただろうか。

刹那対アレハンドロ様はやはり、刹那の「狙い撃つ!」に尽きる。ロックオンの死によって、急激に大人びたというか、行動理念を更に強く感じるようになったのだろう。
コーナーを世界の歪みだと感じた刹那は、対ガンダム戦用に準備されていたエクシアの性能でかれを打ち破る。最後に叫んだ「俺達がガンダムだ」という言葉は、マイスターのことを指したと言うよりは、目の前で死んでいったラッセたちを含んだ「俺達」なんだろう。
そのあとは対グラハム戦。よくまわる舌と飾り立てた言葉は相変わらずで、「赤い糸」だの「まさしく愛だ!」だの、ガンダムに対する執着を語る語る。お前は歪んでいる、と言う刹那に対してグラハムは答える「歪ませたのは君だ、ガンダムという存在だ」と。これはまさしくその通りだろう。グラハムはガンダムによって闘志を燃やされ、仲間を奪われた結果、「(目の前にいるエクシアを倒せたら)世界なんてどうでもいい」と考えるようになったのだから。
しかしまた刹那も、ガンダムによって歪まされたひとりだ。以前は神によって、そして内乱の最中現れたオーガンダムによって、今はエクシアによって、かれは歪んだ。
やっぱり黒幕リボンズさま。

刹那にとってCBの行動理念は、これまでに散々繰り返してきた行為への後付けであった。「破壊しかできない破壊者」「戦うことしかできない」かれは、CBに出会い、自分の破壊行動に新しい名前を授かった。意味を与えられた。
結局行動が変わるわけじゃないけれど、行動に意味を与えられることでひとは生きていける。破壊しか出来なかった子供が、その行為に戦争根絶というなまえをつけてもらって、それがイコール生きる意味になった。生きるためにふるった武器の名前がガンダムで、しかしそれがほかのひとを歪ませることになった。いたちごっこの最後は相打ち。

そしてティエリアもまた、死の淵に立たされていた。太陽炉だけを逃がし、未来に繋がる道を敷いて、ひとり死んでいく。「これでやっといける…あなたのもとへ…ロックオン」はさすがにちょっとびっくりした。何言ってるんだこのひと。
ヴェーダ至上主義だったティエリアは、ヴェーダに裏切られたと絶望した時期にロックオンに助けられたことで、インプリンティング対象が切り替わったのだろう。多くの人間が持っている、うまく割り切れない曖昧な感情というものを、刹那と対峙するロックオンを見て初めて知ったであろうティエリアは、師弟でも仲間でも恋人でもない、曖昧な感情を持ち始めていた。それこそが割り切れない情そのものだ。
初めてひとのために動いたかれを待ち受けていたものが、死だったとしても。

刹那からマリナに宛てたメッセージは、ひとつも答えのない感情の吐露だ。それまで誰にも感情を出さなかったかれは、もう二度と会えない相手にだけ、気持ちを記した。「ひとには無意識の悪意があるのか」という一文がとても好きだ。これはサーシェスかな。

そして四年後。
地球連邦というひとつの大きな集団が出来、平和維持軍というたったひとつの軍隊だけを共有するようになっている。平和維持軍の活動がどのようなものなのか分からないけれど、以前に比べると平和になったようにも見える。とりあえずこの軍隊にコーラサワーと大佐、セルゲイがいる。顔の半分が爛れたような男がグラハム?サーシェスは居酒屋で酒を飲んでいるし、沙慈とルイスもそれぞれ頑張っている。ルイスとエレベーターに乗っている、ティエリアそっくりの女のひとがリジェネか。リボンズは怪しげな仲間といるし、ようやくここへきて明らかになったダブルオーガンダムもお目見え。待て二期、ということのようです。この終わり方なら待てるな。
しかしこれ二期になってマイスター全員出てこないとかない、よ、ね…?仮面つけて記憶失って出てきたりするんだよね?まあとにかく待て二期。
楽しい半年間でした。ありがとう、そして、またいつか。
web拍手
posted by: mngn1012 | 機動戦士ガンダム00 | 23:55 | - | - |

藤谷陽子「愛してる」

どんなに飾られた言葉よりも、単純で簡潔な言葉のほうが心に届く、という定説をそのまま具現化したような漫画だった。

エリートサラリーマンの和志と、かれの会社で清掃のバイトをしていたことがきっかけで出逢った晴友の物語。出会い、恋人同士になり、そのあともずっと長い人生を生きてゆくふたりのエピソードが淡々と描かれている。

絵は決して上手いわけではない。キャラの頭が大きくなったり小さくなったりするし、全体的に線も不安定だ。あっさりしているというよりは、白い画面だけれど、言及するほど下手でもない、というところ。

物語は恋人同士の二人が様々な局面に対峙する状況を描いているのだが、全体を通して危機らしい危機もなく、単調に綴られている。お約束とも言える、疑いや誤解というものが全くない。起伏がないと言えばそれまでなのだが、とにかく互いを好きだという気持ちが全くブレない。離れても、会えなくても、自分よりも相手を心から優先して、信じている。多くを言葉にしなくても、「愛してる」という感情だけで、あらゆる困難を乗り越えてかれらの関係が成立している。
ドラマティックさには欠けるけれど、その代わり、穏やかで優しい雰囲気が常に流れている。ヤマもオチもないけれど、意味はある。空のきれいさ、四季のきれいさ、そういうずっと傍にあるのに気付けないものに、気付かせてくれる相手がいるということの幸福を噛み締める、後味がとても良い一冊。
web拍手
posted by: mngn1012 | 本の感想(BL・やおい・百合) | 00:41 | - | - |

特急列車

清澗寺さんご一家に翻弄された休日だった。なんだあの父親。出てきた瞬間から異空間にワープさせてくれる父親。ピンクのオーラが見える父親。そんなお父上メインのCDが三枚組みで8000円越えって、どれだけお高いんだ…。

摩天楼オペラの新譜「瑠璃色で描く虹」が眩暈がするほど格好いい。どれだけ多くのバンドがなくなっても、こういうバンドがたまに出てくるのでばんぎゃる止められない。
東京ドーム初日は想像していた以上に色々大変だったようだ。参加した友人が随時携帯からアップする簡潔な日記を見ただけなのだが、良くも悪くもあのお方は相変わらずだ。行かなかったので何を言っても詮無きことだが、二時間待ちは想定の範囲内だろう。毎年末2,3時間待つのはザラだったので、あのころ行ってたみなさんは笑ってロビーで煙草でもふかしてそうな気がする。定時に始まったら、年月によってかれらが変化したことを嘆きそうだ。それが正しいことだとは言わないけれど、永遠に待っていられるくらい、なににも代え難いものがあった。待てといわれたら真冬に三時間遅れの開場を待ったり(実話)、時計の針を早めて俺たちの時間ではもう新年だと言われたらあけましておめでとうと叫んだり(実話)、そういう無謀さも含めての「運命共同体」だったのだ。
暴君だとか俺様だとか、そんな風に思ったことはなかった。物凄い勢いで駆け巡るあのひとたちの運命に乗せてもらえることだけで、十分だった。わたしはもうその列車から降りたけれど、振り落とされないように必死でしがみついていたときの気持ちはまだ残っている。

「ゲルマ樹液シート」なるものを、前に梅しゃん(※つーちゃんの夫)がブログで良いと言っていたのを思い出して買ってみたのだがなかなか凄い。足の裏にそのゲルマ樹液シートというものを張って寝ると、翌朝はがしたら真っ白だったシートが茶色く濁っている。これがどうやら体内の不要な成分らしい。デトックス足風呂みたいなものなのかな。ただ、この出てきた成分が何なのか、また、シートを張らないとどうなるのかということが一切分からないあたりちょっと怖いのだが、まあおいおい調べるとしよう。一時期流行したピオレの鼻の角質取りにしても、目に見える効果というのは凄い。ちなみに角質シートはあんまり好きではないのだが。

母と大叔母と中華料理を食べにいってきた。フロア担当の中国人のおとこのひとが饒舌でなかなか面白かった。「やっぱり中国が仕切ると駄目だね、香港もチベットも」と笑いながら言っていたのが印象的だった。そしてそんなかれに「バイトとかしたことなさそうだね」と言われたわたし。どうして。
web拍手
posted by: mngn1012 | 日常 | 23:55 | - | - |

椎名軽穂「君に届け」6

椎名軽穂「君に届け」6巻。
風早くん…!わたしもかぜはやくんとけいたいばんごうこうかんしたい。

前巻に引き続き、ちづの恋愛メインの6巻。憧れていた年上のひと・徹には心に決めた女のひとがいて、その弟・龍はずっとちづを思っている。直球に次ぐ直球っぷりが気持ちいい。
気持ちいいくらい正統派の少女漫画だからこそ、安心して読んでいられる。最終的には、絶対爽子と風早はうまくいくのだ。うまくいかないわけがない。少女漫画というのはそういうものだ。そういうものだからこそ、そこに行き着くまでの過程が問われている。「君に届け」はどこを切ってもベタベタの展開で、その過程にも目新しさはひとつもないはずなのに、どうしてこうもいちいちときめかされるのだろう。ときめくことに理由なんてないのが恋か。

クリスマスパーティの話では、家族を優先して友人同士の集まりに出かけられない爽子の性格が描かれている。別に厳しい親でもないし、例年と何か違う事情があるわけでもない、ましてや後ろめたい集まりでもないのに、何故か両親に言い出せない。携帯電話のようなイマドキのツールを用いているけれど、この作品は昭和の少女漫画のノリを引きずっていると思う。平成の世にもこんな子は勿論いるのだろうけれど、流れている穏やかさや空気を読めずに舞い上がるお父さんが昭和だ。この昭和っぽさに安心する。
早くくっついちゃえよ、と言う気持ちと、もっと焦らして欲しい気持ちがある。いいまんがだ。
web拍手
posted by: mngn1012 | 本の感想 | 14:39 | - | - |