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料理

昨夜は1129の日、ということでWaiveを聞きつつ休み用に買い込んだ本を読んで夜更かし。久々に夜更かしたので体がびっくりしている。
昼くらいまでダラダラして、郵便局でテレビマガジンのゲキレンジャーDVDの全サ代金を振り込んできた。荒木が出ているとは思っていないので、それ以外でも楽しいといいな。
その後は我慢できず新刊を買いに近所の本屋へ向かい、買ったら早く読みたいので足早に帰路につく。そして家の前で、鍵がないことに気づく。鍵をなくしたこと、イコール誰かが我が家の鍵を持っている可能性があることに対する不安もあったけれど、それよりもカルテットに貰ったTDSのキーチェーンがなくなることの方が大変だ。一ヶ月くらいしかまだ使っていないのになくなったでは悲しすぎる。一目散に同じ道を戻り、ダメモトで本屋へ再度行った。鍵が落ちていなかったですか、と聞いたら届いていないですねえ、とのこと。どんな鍵ですか、などと親切に聞いてくれた店員さんに答えようともう一歩進んだところで、レジの真下に落ちていた鍵を発見。レジからだと死角になって気づかれなかったらしい。とにもかくにも安心して、お礼を言ってそそくさと帰宅。ああよかった。

夜は久々に夕飯を作ることになった。と言っても既に母親が買ってあった鍋の具材を切って、鍋に出汁と水を入れたくらいなのだが。殆ど準備が終わり、火の通りの遅いものを鍋に入れているときにふと、豆乳鍋が食べたくなった。しかし我が家には豆乳が常備されているわけでもないし、近所のスーパーはもうすぐ閉まる。しかも鍋の火をつけたところ。でも食べたい!
ということでダメモトで別の小さい鍋を用意して、牛乳鍋をやってみた。沸騰したお湯にわたしの愛する調味料の味醤と塩コショウを入れて、牛乳を入れる。粉チーズもあったので入れる。割合は適当。で、味見したらいける。おいしい。豆乳鍋すら毛嫌いしている母親には受け入れられないと思っていたら案の定だったので、自分だけそれで食べた。幸せだ。最後はご飯を入れてコトコト煮混んで食べた。美味しい上に簡単なのでまたやろうと思う。毎年この季節になると一人前の鍋で作っています…。

英国旗が変更されるかもしれない。
以下引用。
>英国旗のデザインは1606年、イングランド(白地に赤十字)とスコットランド(青地に白の斜め十字)の組み合わせで原型ができ、1801年にアイルランド(白地に赤の斜め十字)が加わった。ただ、ウェールズは早くからイングランドに併合されていたため、ウェールズの旗にある赤い竜のデザインは組み入れられなかった。
>こうしたことから、ウェールズの国会議員らは「4つの連合国を表現するデザインに変えるべきだ」と訴えてきた。ホッジ文化担当相も「すべての国民が望むデザインを考えることはより大きな課題だ」と述べ、国旗変更の可能性を示唆した。

言わんとしていることは分かる。これまでにも変更されて今の形になっているのだから、次の変更がないとも言い切れないだろう。それでたくさんのひとの心象が良いものになるのであれば、他の国に住むわたしがとやかく言うことはない。
しかし個人的にはウェールズの国旗が今のユニオンジャックと組み入れられるのか、ということに興味がある。あの混みあった柄に更にケルトの悪魔?を足すのは大変そうだ。
いっそ王冠にしたらいいのに、などと遠い島国で呟いてみます。
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posted by: mngn1012 | 日常 | 23:52 | - | - |

村上左知「木曜日の恋人」

村上左知「木曜日の恋人」
休診日の木曜に自分の歯科医院に訪れた、十歳も年下の従弟。かれにずっと恋をしている歯科医の話。
十歳下というのがポイントのようだけれど、あんまりショタだとか年齢差だとかを感じられなかったのはこのひとの絵柄の所為だろう。それはさておき、ずっと片想いしている歯科医は行動がちょっと気持ち悪くて笑えて面白かった。結構古い作品のようで今とは絵が少し違うけれど、話はあまり古い感じもしなかった。
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posted by: mngn1012 | 本の感想(BL・やおい・百合) | 01:37 | - | - |

奥田七緒「与える男。」

奥田七緒「与える男。」
健康オタクの大学生と、公園で倒れていた吸血鬼の話。
呑気でギャグ多めで楽しく読める。永遠の生を持つ吸血鬼と人間では、人間が死んだあとの吸血鬼が可哀相だと考えた主人公が、自分は健康オタクだから死なないから大丈夫だ、というようなことを真顔で言うあたりが可愛かった。
そしてライバルの先生はオカマでヤクザの息子の大家さんとひっつくものだと思っていたら違ったのか。
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posted by: mngn1012 | 本の感想(BL・やおい・百合) | 01:36 | - | - |

SHOOWA「NON Tea Room」

SHOOWA「NON Tea Room」
趣味でバンドのベースをやっている専門学生と、デビュー寸前の人気バンドのギタリストの話。と言ってもあまりバンドものという印象が強くないのは、主人公のベーシストがあまりそれに一辺倒ではないからか。個人的にはこれくらいのほうが色々と気楽だ。
趣味が似ているということでそれぞれのメンバーに紹介されて意気投合した二人が最初にそういう関係になったのは、小さな誤解からだった。両方とも違うことを考えていて、その結果なんとなくそうなって、そのまま続いた。そのうち本気になった、そういうユルさが絵柄と合っていて良かった。悲惨な現実も、無知ゆえの残酷さも、淡白な絵が緩和してくれてバランスがとれている。
そして前作「Nobody knows」のタイトル作、ススムとモドルの話の続編も収録されていた。こちらも良い。前作よりも更に良くなった感じがする。このひとの書くあまり綺麗とは言い難い髪のラインがすきだ。
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posted by: mngn1012 | 本の感想(BL・やおい・百合) | 01:35 | - | - |

ごとうしのぶ「タクミくんシリーズ 恋のカケラ-夏の残像・4-」

ごとうしのぶ「タクミくんシリーズ 恋のカケラ-夏の残像・4-」
一番びっくりしたことはごあいさつ(あとがき)で「六年越し(!)の長い夏休みが終わり」と書いてあったことだ。もう六年か…六年前の自分に聞いても今の自分に聞いても、「何で読んでるの」といわれたら答えは同じだろう。なんとなく、だ。
しかしやっぱりここ数年12/1前後はタクミくんの日だ。年末が近づくとそろそろかな、などと思ってしまう。でも何で読んでいるのかと聞かれると、なんとなく。どうなんだろうこれは。
ちなみにタクミくん15周年。さすがに15年は読んでいないけれど、13年くらいは読んでいるな…。わたしの商業誌初やおいは「そして春風にささやいて」です。
それはさておき、四まで続いた「夏の残像」が完結。乙骨雅彦の感情が果たして恋愛感情なのかは定かではないし、おそらく本人ですらわかっていないだろう。言われたほうもそれは分かっていて、それでも嬉しかったのであればこれはひとつの恋愛の成就なのだろう。九鬼が三洲の祖母に託した思いも明らかになった。ただの愛情表現ではなく、かれは彼女に共犯者になって欲しかったのかもしれないと思った。
人物関係がややこしかったけれど、今回出てきたひとたちは大団円かな。
真行寺と三洲は相変わらずだけれど、これがデフォルトということで。しかしここまで来ると素直じゃないとかツンデレとかSだとかいう問題ではない気がする。
個人的には吉沢×高林と一二を争うくらい好きな聖矢と佐智が前回から出てきたので嬉しかった。佐智が怒ったのにはちょっと驚き。ギイが託生が自分たちの関係を疑っていると言っていたのに、そのことにも気が回らないくらいに傷ついて、怒っている。そして聖矢は謝らないし、勿論責めることもしない。一年前の夏と同じようなことが起こっているけれど、その時は聖矢に疎ましがられたくなくて感情を表に出したくないと言っていた佐智を思うと大きな変化だ。
そして一番驚いたのは託生のギイへの、ぼくの気持ちを疑っているわけじゃない。でも、信じているわけでも、ない。」という感情描写だ。(大きいネタバレだと思うので伏字にしておきます)かなり驚いた。いつも色んなことをその場で解決して、良くも悪くもなあなあに収まってしまうことが多いので、一年前のことが託生の中でこんなに根が深い事件になっていたとは思っていなかった。この先に遺恨を残すことになるのかな。だとしたらちょっと楽しみ。
今回今までに比べて地の文が長すぎて読みづらいところが目立ったような気がするのだが気のせいか?
そのほか短編が三つ。「あの、晴れた青空」の続編「夕立」が短いながらもなかなか良かった。お兄さんのこと、というのは託生を形成しているかなり重要な要素だと思っているので、おざなりにされていなくて嬉しい。こういうギイはベタで格好いいんだけれどなあ。
コミックスは近所で売られていなかったのでまた今度。折角なのでついでにキャラブックも買って全サ応募しようかな。
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posted by: mngn1012 | 本の感想(BL・やおい・百合) | 01:34 | - | - |

榎田尤利「交渉人は黙らない」

榎田尤利「交渉人は黙らない」
新刊が出たー、とか思いつつこっちを買ってしまった。ずっと気になっていたので。
暴力・恐喝その手の類が大嫌いな主人公は、交渉人(ネゴシエーター)として東京の下町で働いている。そこに不法侵入してきた見るからにヤクザの上のほう、の男は実は高校の後輩で、色々あった男だった、という話。
個人的に榎田尤利は業の薄い作家というか、あまりひとつのモチーフやテーマを色々なバージョンで書く作家ではないと思っている。わたしが好きな作家に小説漫画問わずどうも深くて重い業を背負ったタイプが多いからかもしれないが(ex.桑原水菜…)、榎田尤利はその気配をあまり感じない。勿論かなりの数出ている作品をたかだか十余冊読んだくらいなのであまり大きなことは言えないけれど、色々なパターンのキャラクターを色々な設定で描けるひとという印象が強い。本人がインタビューで言っていたとおり、ダメな受とダメな攻が多いような気もするが。
そんなこんなで今回は気が強くて口のたつ交渉人と、頭が良くて仕事が出来てサディストでゲイのヤクザ。交渉人と言えば真下正義くらいしか知らないけれど、違和感を感じない描写だった。恋愛以外の、交渉人としての仕事っぷりも読んでいて面白かった。
火花を散らして言い合っている二人もいいけれど、たこ焼きを食べているシーンはちぐはぐな可愛さがあって好きだ。最後の寿司のやりとりも可愛い。面白いけれど二人の過去や脇キャラのキヨなど、消化不足に感じられるところもあるので、続きが読みたいところ。
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posted by: mngn1012 | 本の感想(BL・やおい・百合) | 01:31 | - | - |

Jully&heidi.カップリングツアー「緋」

一週間前から定時にあがりますので、と宣言していたのだが、無事に成功。厨さまと合流して京都MUSE HALLへ。
先行チケットではなかったのだが、平日の六時に京都というのはなかなか難易度が高いようで、わたしたちが入場したときはまだかなり空いていた。どこで見ようか、と言う話になり、前回は上手で見たので次は下手で見たいとリクエスト。
とりあえず段を下りて隅っこにスタンバイ。おかしいな、前にひとがいない…。
何の根拠もなくthe studsが一番だと思っていたのだが、音出しが知らないひとの音。しかし厨と喋っていたのであまり気にせず。暗転してSEが鳴った瞬間、悲鳴をあげて押し寄せる人がたくさんいて、幕があいたらheidi.でした。
結構曲が好きで見るのを楽しみにしていたのでここぞとばかりに堪能。しかしノリについていけないからついていかない。年々ノリが悪くなるわたし…自覚はあるが直さない。ついていくと集中力がそちらに奪われてしまうので良くないんだ、と言い訳もしておこう。
カップリングツアーも中盤ということもあってか、かなり盛り上がっていた。「ひゅるり」、「シンクロ」「夕焼けと子供」などなどやっていた。「ひゅるり」が聞きたかったので満足。

その次がthe studs。聞きなれた音出しに心が落ち着く。
まずはびっきー登場。クアトロで見たときも太ったと思ったけれど、更に一回り大きくなったような感じ。夏に見た厨が変化していないというので、夏のままのようだ。いやまああとの三人が尋常じゃなく細いんだけどさ。黒ハット、黒のジャケット、黒のパンツ。
続いてゆきのさん。グレーのタンクの上から黒のノースリーブベスト(裏地はグレー×白のストライプ)、黒地に白スカルのスカーフを腰から巻く、黒の綿パンを黒コンバースハイカットにイン。髪型はバンダナを前に結び目が来るように巻いて、トップの毛をポニーテールにして顔に垂らしている。
aie氏は端っこにいたのであんまりよく見えず。黒ジャケット。白インナー黒パンツ、白スニーカー。
大祐氏はモノトーン柄シャツに黒トレンチを羽織って、黒のラメストール、黒パン、白革靴。最初帽子を被ってた気がする。

久々に見たので知らない曲も一杯、知ってる曲も化けていて驚いた。かなり良くなっていたし、バンドらしくなっていた。以前、1+1+1+1が4にしかなっていないと書いたけれど、そういう印象が薄くなっていた。ひとつのかたちに近づいている。
特筆すべきは、大祐の歌い方が研磨されたことだと思う。音源同様にすぐがなりたてるような歌唱法は陰を潜めていた。パフォーマーである前にヴォーカリストであろうとしているのかもしれない。少なくともわたしは、六月に見たときのかれよりもこの日のほうが好きだと思った。煽りらしい煽りやMCはなく、「京都ー!」と叫んでいたくらいかな。
若干忘れていたけれど、やっぱりゆきのさんは物凄く格好良いのだった。忘れても生で見れば思い出すので問題はない、はず。
そして再三再四言っているような気もするが、ゆきのaieラインが好きだ。目の前に片方がいて、目の際にもう片方がいる。二人してコーラスしてたりすると余計にいい。そしてその間にいるのはやっぱりびっきーなのだ。斜めから見たこの一直線は何度見ても気持ちがざわつく。色々なものの果てにあるこの眺めがわたしは好きだ。その色々なもの、と同じように。
途中の水飲みタイムの後に演奏された曲が結構好みだった。セットリストを見ても知らない曲が複数あるので確定はできないのだが、たんたんに色々説明した結果おそらく「漂流の花」だろうと思う。ちょっと奇妙なミディアムテンポの曲でツボ。
楽器隊三人のoutroは、最初上手くいかなかったので何度かaieさんが仕切りなおして開始された。(わざとなのかもしれないらしいが定かではない)客席に背を向けた弦楽器隊二人とびっきーの笑顔に癒された。
蓋を開けてみれば凄く楽しかった。次はもう少し短いタームで見たいところ。
intro
虹の色
disclosure
false the skin
漂流の花
spread from sister
警鐘
advanced insane
thursday
outro
the studs公式サイトより引用。

そのあとはモスコミュールを飲みつつJully。ひーたそが好きだと言ってたのに心から納得した。歌うことイコール生きること、みたいな歌い手だ。圧巻。「何でもいいから、ひとつだけ、自分の大切なものを思い浮かべて聞いてください」と言う紹介で始まった「ストロボ」が凄く良かった。恋を重ねても愛にならない、という感じのフレーズがずっと耳に残っている。
そして厨とファーストキッチンでダラダラ晩御飯。




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posted by: mngn1012 | ライヴ・舞台など | 23:30 | - | - |

菅野彰「彼の楽園」

菅野彰「彼の楽園」
ここ数ヶ月菅野さんのHPが日記の更新も仕事情報の追加もなかったのでどうしているのかと思っていたのだが、久々に公式サイトを見たら日記が更新されていた。chara本誌の作者コメントくらいでしか見なかったので、本人かその周りのご家族などが体調を崩しているのではないかと思っていたのだが、本人が入院していたとのこと。日記の調子だと絶好調ではなさそうだけれど、ともかくおかえりなさい。まだまだ読みたいものもあるし、続きが止まっているものもあるし、本人もおそらく逸る気持ちがあるだろうけれど、管理できるペースで頑張ってほしい。暴飲暴食したり弟と道に迷ったり、仕事明けに寝ないで外国に行ったりする菅野さんが好きだけど、無茶はしないでほしいところだ。

作品はかなり昔のもの。1989年に書かれた表題作は、従兄弟同士のほの暗い物語。小さい頃から慕っている従兄は家族から必要とされなかったために少しずつ強暴になり、傲慢に振舞うようになっていった。そのかれと向かった旅行先の西ドイツ(まだ壁があった…)の白いマンションに軟禁された主人公の話。
自分と相手しか存在しない空間、相手が自分以外と話したり出会ったり好きになったりできない空間に来て初めて、従兄は気味が悪いほどに優しくなった。欲しがるものを与え、優しい言葉をかける。そういう風に振舞える自分に喜んでもいる。
主人公は反対に、日付すらわからなくなっていく生活に不安を感じている。軟禁されたことよりも、自分が信頼されていなかったことに傷ついている。どこにいても誰がいてもかれを選ぶという意志はいくら言葉にしても届かず、優しくされるたびに絶望している。こんなものが幸せのかたちだと思っている従兄が、そしてそれを反証明できなかった自分が悲しいのだろう。ほの暗い狂気が物悲しく、切なくていい。
昔の話なので文章は今に比べると稚拙だけれど、やっぱり菅野彰は面白い。
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posted by: mngn1012 | 本の感想(BL・やおい・百合) | 01:32 | - | - |

木原音瀬「美しいこと」上

木原音瀬「美しいこと」上巻。
復刊も多い所為か、刊行ペースがとてつもなく早いのでついていけなくなっていたのだが、久々に木原音瀬を買ってみた。話は好きなことが多いのだが、どうも何冊読んでも地の文は合わないと感じることが多い。硬いというか、ひっかかるというか。最後まで息の抜けない展開や、さりげないのに胸に刺さる言葉選びは非常に好みなので、差し引きすると好きなんだけどね。
普段イラストで本を買うことは殆どないのだが、この日高ショーコの表紙は、思わず手にとってしまってから木原だと気づいたくらいに好きだ。
性癖からではなく、ストレス発散のために週に一度女装して出かけている主人公は、雨の中、あわや襲われそうなところを靴も履かずに逃げだし、親切な男に助けられる。同じ会社の別の課で働く、要領が悪いけれど優しいその男に、真実を言い出せないまま惹かれて行く主人公と、かれを全くの女性として恋したその男の話。
木原音瀬にしてはかなりストレートな物語の部類に入るであろうこの話は、一刻も早く真実を言わなくてはいけない、どんどん状況が悪くなって言い出せなくなると分かっているのに相手の男との小さなやりとりが楽しくて先延ばしにしてしまう主人公の葛藤の描写がとても良い。真実を告げればどうなるか分からないほど愚かではないからこそ言い出せないという恐怖と、この関係を続けてもっと好きになってもらえれば許されるのではないかという期待の間で不安定に揺れ続けるところが、自分が蒔いた火種だとしても切なくていい。
一番好きなのは、主人公が相手の男の好意に対して徐々に心を動かされていき、最終的に自分も同じように相手を思っているのだと自覚したシーン。秀逸。
久々に続きが気になる一冊。
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posted by: mngn1012 | 本の感想(BL・やおい・百合) | 01:29 | - | - |

厚顔無恥

表題作は、今年の六月に米軍の普天間基地の代替施設建設が予定されている沖縄県名護市の大浦湾で目撃されたニ頭のジュゴンに捧げられた曲。「人間たちがぶち壊してきた」海にまだ生きていてくれる二つの生命に捧げられた曲だ。
そのことについてCoccoがライヴ会場で話している姿が公式サイトで期間限定で見られる。昨日見て号泣。
わたしは自分が自然をぶち壊している人間のひとりだという自覚はあるけれど、そのことをあまり気にかけていない自負もある。良いことか悪いことかと言われたら勿論悪いということも分かっているのだが、改める気もあまりない。別に自分ひとりがやっても意味がないとか、何も変わらないとも思っていない。いつだって最初に始めたるのはたったひとりだし、それがわたしであっても良いはずだ。だけれどもやろうとはしない。何か強固な意志があってやらないのではない。それは、やるための強固な理由を見つけられないのと同じだ。
この世界が永遠に続けばいいなどと思わない。今すぐ終わればいいとも思わないけれど、自分の死後、自分の大切なひとたちがいなくなったあとのことまでは考えられない。自分がいなくなったあとも生き続けるであろう子供がいれば考え方は変わるのかもしれないけれど。
だから、わたしにこの曲を聴いて泣く資格はない。何もせず、ただここにいるだけで害悪だということを知りながら何もしないわたしには。
けれどCoccoの言葉は凄く沁みる。結果として、わたしの中で留まって何にも昇華されないとしても、だ。
曲は、「きらきら」とはちょっと色の違う、すこし前のCoccoに戻ったような印象がある。優しいけれど寂しくて突き刺さるような曲だ。「泣きたかろうに 引き受けた夢」とうたうCoccoは、自分たちがたった二匹のジュゴンに多大な期待や夢を押し付けていることを知っているのだ。棲みかを壊し続け、これからまた大きな破壊をする予定をたてているのも、二匹に未来を見出そうとしているのも同じ人間だ。
その意味を知ってしまうと、手放しでいいよ、などといえなくなる深い思いいれのある曲だけれど、楽曲としては壮大でほんとうにいい曲。カップリングは「きらきら」に収録されていた「Never ending jounery」とDVD「Heaven's hell」に収録されていた「Heaven's hell」、そして童謡「お菓子と娘」の三曲。「Heaven's hell」は「ジュゴン〜」と意味合いが似通っているから収録されたというのもあるのだろう。この曲大好きだ。
自分が毒を振りまいているとわかっていながら、ひとの話に涙して、好きだなどといえる自分の面の皮の厚さに辟易する。


Cool upは荒木裏表紙。普段とは違って真っ白の衣装、ってh.naoto。もうひとつの衣装もh.naoto。似合っています非常に。色が白いので白い服も合う。
ご本人曰く自分の普段の服に「ヴィジュアル系の要素はない」が「似合うと思います。(そういう服を)用意されることも多い」そうです。真っ黒でヴィヴィアンとスカルのアクセでどこに要素がないのか教えてください。
しかし似合う自覚はあるんだね…そうだね…その通りだよ…。本人が思う、その「用意された」のはいつ何だろう。少なくとも黒王子はそうだと思うのだが、私服があんまりにもバンドマンなので検討がつかない。
しかしまあ乾だった頃の私服はかなりカジュアルなので、本人にしてみたら黒ずくめはイコール理央さまであって、全くバンドマンではないんだろう。黒ずくめ最高です。
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posted by: mngn1012 | 日常 | 23:58 | - | - |