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原作:大場つぐみ・漫画:小畑健「バクマン。」19

原作:大場つぐみ・漫画:小畑健「バクマン。」19

エイジとの対決は、雑誌アンケートが亜城木夢叶、コミックス売上が新妻エイジに軍配が上がるという結果になった。しかし亜城木もエイジも、いずれは両方のフィールドで勝ちたいと願い、まっすぐな闘志を燃やしあう。
年末年始、サイコーはシュージン夫妻と一緒に温泉旅行に出かける。独身最後の年、になるのかな。こういうときにサイコーも誘おうよ、って自分から持ちかける香耶ちゃんはいい嫁だなあ。サイコーに気を使ってるとか、シュージンへの配慮とかでなく、三人で行けばみんな楽しい!くらいの短絡的な考えから出た発言であることがかわいらしくて良い。

連載終了に伴い、七年続いたという「CROW」のアニメも終了する。その後釜に何の作品を持ってくるか考えた編集長の口から出たのは「REVERSI」と「ZOMBIE☆GUN」のどちらか、というものだった。
悲願の初アニメとなる亜城木夢叶と、「CROW」に続く同作者である新妻エイジ。作品の内容や人気的にはどちらも申し分ないが、新妻の担当である雄二郎がアニメにするにはまだ早いと考えていることから、編集内では「REVERSI」説が濃厚になる。
アニメのことはさっぱり知らないんだけれど、漫画がアニメ化される経緯はこういうものなの…?放送枠が決まっていて、そこに編集部・出版社が作品を選んで組み込むものなの…?知識がないなりに、なんともいえない違和感がある。制作会社から声はかかってたのでいいのかな。

候補に挙がったと聞かされた服部は、嬉しい反面、「REVERSI」が早期完結を念頭に入れた作品であることが引っかかって素直に喜びづらい。事情を伝えた亜城木夢叶もまた、夢が目の前に来たことに歓喜しつつも、アニメが放送されると連載を長引かせなければいけない可能性があると知って、迷うことになる。
アニメ化(=サイコーの夢の成就)のためなら作品を長引かせることも辞さないというシュージンをサイコーは制止する。作品が完結してから、アニメ化の依頼が来れば受けようというサイコーを、シュージンが説得しようとする。お互いのために信念を曲げかねない二人の態度と、サイコーの夢を知った服部は、本来の予定通り終わらせることと、アニメ化を受けることの両方をすすめることを決意する。
1クールアニメが主流な印象がある現在だけれど、ジャンプアニメは長期間やることが多い。だからこその悩みなのだろうか。

一方新妻は、編集者たちの予想通り、まだ原作のストックが少なくて早いという雄二郎の言葉に素直に従っていた。というより、別にどっちでもいい、という感じの返事である。雄二郎がやろうと言えばやりそうだし、原作溜めようといえば溜める。それはエイジに意見がないとか雄二郎の言いなりだとか言うことではなく、いつでもやれる、と思っているからなのかな。このチャンスを逃したらだめだ、なんてかれは思わない。面白い漫画を描き続けていれば、何度だってチャンスは来る。
しかし「REVERSI」が候補に入っていると知ると、エイジの態度が変わる。まだ足りない原作の量を補って余りあるほどの絵コンテを自ら切り、アニメへ意欲を燃やし始める。

最終決断を下すのは編集長だ。編集長は、「CROW」で既に人気も知名度も十分にある新妻エイジの新作「ZOMBIE☆GUN」ではなく、本誌人気は高いもののまだ存在や作品が知れ渡っていない亜城木夢叶の「REVERSI」を選んだ。そうすることで「REVERSI」を名実ともに「ZOMBIE☆GUN」と並べたい、と考えたのだ。
確かに既に人気で売れてるものをアニメにして売るより、人気が得られる可能性は十分にある(ことを本誌アンケートが証明している)そこそこ売れているものをアニメにした方がいいよね、伸びしろがあるもんね、という下世話な想像。服部は「真の看板になれ」と二人をたきつけたけれど、ジャンプ全体から見れば、看板は何枚あってもいい・多い方がいい、というところもあるんじゃないかな。

全てが上手く行き始めると、当然波乱が起きる。最初は、手塚赤塚二大受賞パーティで顔を合わせた、駆け出しの声優・リリカの存在だった。亜城木夢叶のアシスタント・加藤の友人である彼女は、声優としての顔を売るため、なにより友人から話に聞いていたであろうサイコーと出会うためにそのパーティに参加した。そこで、サイコーが亜豆と付き合っていることを知ってしまう。
落胆した彼女は、そのことをブログに書いた。亜城木夢叶の一人は既婚で、もう一人は人気声優と付き合っている、と。それを見ていち早く反応したのが、現在は引きこもりオタク生活をしている、サイコーとシュージンのクラスメイト・石沢だった。かつては自分の絵に自信を持っていたオタク石沢は、結局何者にもなれず、努力もせず、僻みと妬みで頭を一杯にするだけのニートになっていた。亜城木夢叶が憎くて仕方がないかれは、リリカのブログを利用して、今まで黙っていた真実をネットで暴露する。
亜豆が人気声優だったこともあり、一気に情報はネットを駆け巡り、大きな問題になる。「何も悪いことしてない」からサイコーも亜豆も決して否定しない。お互いに相談しなくても、二人は同じものを見ている。だからサイコーの最大の関心事は、亜豆の精神状態ではなく、当然二人の関係のことでもなく、これほど話題になって亜豆が「REVERSI」のヒロインを演じることが可能なのかどうか、だ。ある意味無神経な考えだけど、多分亜豆もそのことを一番気にしている。なんというかお似合いの、世間からピントがズレたふたりである。

亜豆のCDが割られたり、そもそもあだ名が「アズキュン」だったり、非常に近年のネットにおける女性声優の状況を把握している炎上っぷり。サイコーの一番近くにいたシュージンは当然激怒するが、それより更に怒っている男がいた。仲間思いで曲がったことを許さず、熱くなりやすい男・福田だ。
福田がいきなり自分のアニメ作品のラジオで二人の交際が事実であること、それがいかに純粋なものであるかを語り、認めるように言う。噂をデマで片付けたかった大人たちは頭を抱えるが、亜豆は逆に吹っ切れたようだ。遂に彼女は自分の口で、サイコーのことを語りだす。
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posted by: mngn1012 | 本の感想 | 21:42 | - | - |

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