<< 和泉桂「タナトスの双子 1912」 | main | 和泉桂「タナトスの双子 1917」 >>

スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

web拍手
posted by: スポンサードリンク | - | | - | - |

M-1グランプリ2009

12/20に放送されていたものの感想を今更書く。
見ようと決めた番組以外に関してはテレビをほぼ一切見ない生活をしているので、お笑い番組を見る機会が激減した。お笑いは好きなのだけれど、テレビが面倒だという気持ちのほうが勝ってしまう。それでもやっぱりこの番組は特別だ。

なので普段滅多にお笑い番組を見ない人間の感想です。

・ナイツ
ひたすらヤホーで検索していた去年と比べて、そのいわゆる言い間違いの妙を活かしつつ、更にはイントネーションや単語を奇妙なところで区切る面白さも出してきた。そして何を言うときもさも当たり前のように言う塙さんの、飄々とした表情がまた面白い。地味かもしれないけれど、永遠にネタを聞いていたくなる面白さ。熱狂的に好き!大好き!とはならないんだけれど、文句がないし、このまま行くなら多分何年経っても好きだろうなと思う。

・南海キャンディーズ
南海キャンディーズは一発屋のカテゴリに入れられることが多いと思う。つまりそれは「ひとつの(もしくは「似たような」)ギャグしか持たず」「それを連呼するのみ」であり、更には「見た目や奇抜な動作でしか笑いがとれない」という皮肉を含んだカテゴリである。多くは一発すら当てられないのだから一発当てるだけでも本当はものすごいことだし、見た目であれなんであれ武器になるものは何でも使えば良いと思うのだけれど、お笑い好きの多くはそういうものを揶揄したり嘲笑している。自分にもそういう要素がないとは言わないけれど、本来の南海キャンディーズはそうじゃないと思うのだ。
まあ一発ギャグとか分かりやすいネタでの出演依頼が増えて、結局漫才だのコントだのを作る時間がなくなって、そうなると更に前者で戦うしかなくなる、という連鎖があるんだと思うんだけど。
ともあれ南海キャンディーズである。しずちゃんが「自分の容姿がずば抜けて優れていると勘違いした女」の位置におり、それを山ちゃんが豊富な語彙力と特徴的な言い回しで突っ込むけれども結局届かない、という基本パターンの漫才だった。後半、動き出してからは好みとずれたのでいまひとつに感じたけれど、前半は面白かった。
あとはしずちゃんが唱えていた呪文が「ドラゴンボール」で出てくる、ナメック星の神龍を呼び出すときの言葉だったのが衝撃的だった。おおおナメック語!とか思っていたのに、そこには突っ込まれないままなのね。あそこは別に「どこのものとも知れぬ言葉を発する」というシチュエーションさえあれば何でも良かったのだろうけれど、そこでナメック語を選択するあたりがさすがである。

・東京ダイナマイト
M-1お久しぶりの東京ダイナマイト。
後半、人名を羅列するあたりはクスっときたのだけれど、そこまではうーんいまひとつ合わない。関東の男子大学生とかが好きそうなネタだな、と何の根拠もない感想をあげておく。つまらないわけじゃないんだけど、深夜番組で見てニヤッとするのが似合う。

・ハリセンボン
ハリセンボンはなんていうか、決定的に合わない。言ってしまえば、面白いと思えない。ネタは普通だし、言い回しも取り立てて目新しいところがないし、何より近藤さんの大仰な演技が面倒くさい。箕輪さんはダイナマイト関西で見たときは面白かったんだけれど、その毒が活きないネタだったように思えた。あと終わってからのコメントもふつうだ…特に彼氏と別れる別れないのくだり、素の部分であれテレビに芸人として出ているんだから、もうちょっとなんかないのか!と思ってしまった。

・笑い飯
なんとなく「とかげのおっさん」を思い出したんだけど、こっちは何の着ぐるみも特殊メイクもないスーツ姿で、言葉だけでやっている。言葉だけで、鳥人が見える。設定の勝利だ。
圧倒的な設定ではあったけれど、掛け合いの言葉選びなんかは別にずば抜けてこれまでのネタより勝っているとは思わなかった。「おとーさーん!」とかのくだりは別に抜きん出てどうこうというわけではない。ただシューベルトの「魔王」をさらっと持ってくるあたりがずるいというか、笑い飯の恐ろしさだと思う。こんなに馬鹿なことをやってるのに、意味のない知性が滲んでいる。その知性がアクセントになって、馬鹿を際立たせている。
「鳥人だね、ご存知だね」と「鳥進一だよ」「手羽真一だよ」のくだりは文句なしに面白かった。

・ハライチ
大会史上初の100点を出したネタのあとの、初登場コンビという気の毒な展開だったのだけれど、面白かった。こういう言葉の微妙な言い回しで延々ネタをやるのにダレない。年齢の割りに若さのないネタだったけれど、どこかみずみずしい。あとツッコミが見かけによらず、と言っては失礼だけれど、見かけによらず話芸のみで攻めてくる器用なひとで驚いた。ちょっとクセのある喋り方がいいな。
終わってから今田耕治も言っていたけれど、たまにボケをそのまま言い直しただけのツッコミがあったのはご愛嬌かな。「見られてるずっと」とか繰り返しただけじゃない!

・モンスターエンジン
去年のアメコミみたいなコント漫才もいまひとつ好きになれなかったけれど、今回も、うーん。普通。別に取り立てて言葉が荒いとかキツいとは思わなかったが、その他大勢として淘汰してしまうような漫才でした。個人的には。
暇を持て余した神々のコントは結構好きなんだけどな。

・パンクブーブー
巧かった。失礼ながら華はないと思うし、サンドイッチマンのようなインパクトのある容姿(というか服と髪型)でもないので、次にどこかで見ても誰だったっけ、と思いそうだけれど、ネタは面白かった。巧いし面白いし安定してる。アクがなくて正統派だなあ。自分が好きなのはちょっとアクのあるコンビになってしまうんだけれど、手放しで面白いね、と言えるネタだった。

・NON STYLE
NON STYLEも好みではないんだけれど、正直かれらを最初に見たときから今までずっと好みではないんだけれど、やっぱり巧い。そして何より、前回優勝してまた今回も出るっていう意気込みが格好良いと思うよ。フットが久々に出たのも格好よかったけれど、連続出場して、予選落ちで決勝に残れなくて、更に敗者復活で戻ってくるってどんなドラマだ。

最終決戦
・NON STYLE
巧いのよ。本当に、圧巻なほどに巧いのよ!緻密に練られた展開とか、これでもかというくらいに詰め込まれるボケとか、寸分の狂いもなく進んでいく漫才だと思う。だからかれらを見て腹を抱えて笑えないのは、嗜好の問題だと思う。

・パンクブーブー
こちらも巧かった。そりゃ優勝するよ、という巧さであった。これとノンスタで選ぶのって難しいと思ったんだけど、満場一致だった。しかしオートバックスなのによりにもよってコンビ名がパンクブーブーって、いいんでしょうか。

・笑い飯
出たよアホが!ここへきてまさかの下ネタ。まさかのチンポジ連呼である。アホだ!おーいここにアホがおるよ!
チンポジはさておき、前半のいつも通りのやり取りは鳥人より好きだったな。キャッチャーマスクのネタとか、「日本ハムは?」のやり取りで噴いた。この絶妙な感じがたまらない。
後半は勝負を捨てたようにも見えるけれど、別にそんなつもりはなかったんだろうと思う。だって捨てる理由が見つからないもの。前の二組も面白かったけれど、決勝で見たものとさほど変わらないクオリティだった。圧倒的な一位で最終決戦に残って、勝ちに行くこともできたはずだ。というか、勝ちに行ったのだと思う。それと同じくらい、勝ち負けとかどうでもいいからアホなことやろうぜ!みたいなノリもあったのかな。渾身のネタで100点取って、出演者に「どうせ笑い飯さんが優勝でしょ」なんて言われるくらいの爆弾を投下しておいて、満を辞しての最終決戦で、しょーもない下ネタを連発するなんて、むちゃくちゃ格好良いじゃない。記録じゃなくて記憶をとった、なんてさすがに言いすぎかしら。
笑い飯が好きな人っていうのは、結局こういうところも含めて好きなのだと思う。かく言うわたしもそのひとり。


***
しかしネタ途中に笑ってる司会・観客・審査員の顔を抜くのはやめてほしいなあ。話術メインのネタが好きだけど、表情とか動きも含めての漫才なんだから。M-1ともあろうものが、と正直思う。

web拍手
posted by: mngn1012 | 映像作品 | 23:24 | - | - |

スポンサーサイト

web拍手
posted by: スポンサードリンク | - | 23:24 | - | - |