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久保保久「よんでますよ、アザゼルさん。」3

久保保久「よんでますよ、アザゼルさん。」3
この一見ファンシーな表紙が逆に苛立っていい。アザゼルさんの、ただ存在するだけでむかつく顔は神が与えた才能だ。意地悪したくなる顔つきだ。

相変わらずぶっ飛んでいる三巻。全然ギャグが失速しない。前巻の後半から、ちょっとシリアス中編のようになりかけており、それはそれで面白いんだけれど、本来の良さとは少し違うように思っていた。しかしその心配は杞憂に終わったようだ。グシオンまさるの登場で話は一気に盛り返し、酷すぎるオチをつけて光太郎の話はさっさと終わり、またいつもの酷い日常へ。

この作品のいいところは、出てくる人がみんな根っからの善人ではないのだ。いい人そうにふるまっていても、性根がいい感じに腐っている。その最低さが痛快だ。

一番笑ったのは、27話。135ページ下のコマで噴いた。ピッコロさんと悟飯がいる…。漫画好きであれば、世代や性別を問わず、かなりの確率で心に残っているであろうシーンを見事台無しにしてくれるこの漫画が大好き!もちろんわたしもそのシーンで胸を絞めつけられた思い出があるのだけれど、そのきれいな思い出に懇切丁寧に泥を塗ってくれるアザゼルさんの最低さが最高だ。笑いたくないのに笑ってしまう…悔しい…。

あとはコスプレイヤーやオタクたちのサークルにとある事情で参加したさくまさんの物語もいい。このオタク描写は若干誇張があるようにも思うけれど、かなり当たっている。大学の講義で隣に座ったさくまさんに声をかけられたオタクが、焦って「マイミク関係の方でつか(滝汗)?」と聞くところで大笑いした。滝汗だよ滝汗!でつまつで喋ってるよ!この、普段画面越しにしか会話していないであろうかれと、かれの仲間たちがかなり強烈。それに向かって「普通に喋れないんですかあなた達は!」とぶった切るさくまさんもかっこいい。
オタクコミュニティの中で生きるかれらと、本来オタクではないさくまさんは相容れないはずだった。しかし、両者は徐々に歩みよる。さくまは、彼らの中で生きることに楽しみを覚えてきた。一生懸命みんなで何かを作り上げること、たとえ内容がなんであれ、協力する姿は美しく尊い。そんな、ちょっといい話。

で終るわけがない。

ひとつのいい話も許さないとでも言うように、ここへきて最悪のベルゼブブオチ。スカトロオチ。酷い。酷過ぎる。面白すぎる。
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posted by: mngn1012 | 本の感想 | 23:23 | - | - |

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